老犬とおばさん 明日の生活を楽しむ

穏やかに静かに過ごしていきたい理想、そうもいかない現実。 お付き合い しがらみ 煩わしいこと 少しずつ手放して 快適な生活を。

夕暮れ時は 徘徊時?

夕暮れ時になると 必ず 散歩に行くおばあさんがいます。
90歳近くになるおばあさんで大きな家に一人で暮らしいます。
あいさつをすると会釈はしますが、
ほとんど目を合わせず、 最近は 会話が できなくなりました。
近くに住むおばあさんの子供が 毎日 数時間 様子を見にきて、
世話をしています。
そして一緒にゆっくり散歩をしている姿をよく目にします。
でも おばあさんは 
ほとんど一人で家から出ることもなく
デイサービスなどにもいかず、
近所との関りもなく、
家で過ごしています。
おばあさん自身が、
以前から人と関わることが好きではないようでした。


このおばあさんは 夕暮れ時になると
家から出てきます。
以前は いつもおしゃれな奥様だったのに、
髪の毛は、ぼさぼさで季節にそぐわない服装で
寒い時でも裸足でサンダルという
違和感のある出で立ちで歩きます。
そして15分くらいすると また家に戻ってきます。
近所のお節介な住人達は、心配して 声を掛けたり 
家に電気がついているかどうか 確認したりしています。
また おばあさんと一緒に散歩しようとすると
首を振って嫌がるので
近所では 夕方の散歩を危険がなければいいのにと
様子を見ていました。
しかし おばあさんは、必ず家に戻ってくるので 
近所の住人達の中では、
「徘徊ではなく 一人散歩だね。」
などと話し、少し安心しています。
それでも おばあさんは 毎日 いったいどこに行くのか、
なぜ夕暮れに散歩をするのか 気になっていました。


そんなある日 おばあさんの実家の近くの人が  
「○○さん、いつも 実家の前で佇んでいるよ。
声をかけると すぐ帰っちゃうから 
声を掛けないようにしているよ。」
と教えてくれました。
おばあさんの実家は 近くにあり おばあさんの兄弟家族が住んでいます。
しかし おばあさんは 実家の中に入ろうとせず、 
ただ家の前に立ち、じっと家を見て佇んでいるようです。
おばあさんは その家で育ったようですが 家族関係が 少し複雑で 
おばあさんは 正妻の子どもではないので 遠慮があり 実家に入らないのか、
また年老いても その遠慮は 忘れられないものなのでしょうか?
それとも 他の理由があるのでしょうか?


だんだん暗くなってくる夕方は、
不安感がつのりやすくなるようです。
脳の癒しホルモンに「セロトニン」というのがあります。
このセロトニンは 太陽の光で放出されるようです。
だから夕暮れ時になると なんとなく不安になるように体が作られているようです。


日が暮れてくると 生家に足が向いてしまい、
佇むおばあさんの姿を想像すると 
なんとも切なくて胸が苦しくなります。


老いて いろいろなことがわからなくなっても
感情は 特に幼いころの感情は 無くならないものなのでしょうね。
このおばあさんは 自らの変化にとまどい、不安を感じ 
ぬくもりを求めているのかもしれません。


年を重ねるのは 
時に残酷なものだとつくづく思いました。
それでも 生きていかなければならず
年月は、経過していきます。
自分ではどうすることもできない
現実もあります。
それならば 自然のなりゆきに身をまかせ、
空行く雲や流れる水のように、
淡々と明るく笑って過ごしたいものですね。




夕暮れ時はさびしそう  N・S・P


🎼夕暮れ時は さびしそう とっても一人じゃ いられない
夕暮れ時は さびしそう とっても一人じゃ いられない
夕暮れ時は さびしそう とっても一人じゃ いられない♫


今日の塗り絵



フュージョン!!
悟天とトランクス?



もうすぐ夕暮れ時 おばあさんは 一人散歩をするのかな?
そのころ ワンコ達も散歩に行こうと思います。


今日はずっと曇り空でしたが 今 少しお日様が出てきました。
明日は 晴れるかな?
明日もいい日になりますように💛

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