早朝の電話

2023/11/01 12:39

朝の8時前に、電話が鳴りました。
出ると
「お弁当の追加注文をお願いします。」

「間違え電話ですよ。」
と切りました。
うちは　お弁当屋さんではありません。
早朝や深夜の電話は　緊急で良くないことの内容が多いので、
この時間帯に電話が鳴ると　ドキッとしますが、
間違え電話で良かったです。

以前　こんなことがありました。
朝　7時30分ごろに電話がなりました。
電話の相手は、よく公園で会う若いお母さんです。
近くのマンションに住んでいます。
このお母さんには　保育園の年中さんの女の子がいます。
🐕のカートで公園に行くと、
親子で犬をかまって遊んでくれます。
犬達もこの親子が大好きです。

🐕カートでのお散歩の帰り、
保育園のお迎えに向かう自転車に乗ったお母さんに会いました。
そして　明日、お母さんのお仕事がお休みで、
できたら　犬と遊びたいとのことで、
明日の10時に公園で会う約束をしました。

以前　お母さんがママ友と話に夢中になっていて、
目を離したすきに
女の子とその友達が　公園からいなくなってしまったことがあり、
一緒に探しました。。
結局　違う近くの公園に　子供2人で遊びに行き、そこで遊んでいました。
それで　その時　お母さんとラインの交換をしました。
しかし　今までに　一度もお母さんと
電話で連絡を取り合うことはありませんでした。

そのお母さんからの電話です。
かかってきた電話口のお母さんの声が変です。
鼻声で鼻をすすりながら　話しています。
近くで子供の泣き声も聞こえます。
「朝早くすみません。今日　公園に行かれません。
こっちから誘っておいて　本当にすみません。」

「どうかなさいましたか？」

「、、、、実は、、、
朝食の時に主人と喧嘩になりまして、、、」

「それは大変でしたね。」

「これから実家に帰ります。」

「お母さん　大丈夫ですか？
○○ちゃん、　大丈夫ですか？」

「ええ、
でも○○は、びっくりしたみたいで、、、
泣いてしまい、、、
それで　これから　おばあちゃんちに行くから、
今日はワンちゃんと遊べないよ。
といったら　大泣きになってしまって、、、」

「わかりました。
また　こちらに戻られたら　犬と遊んであげてくださいね。
○○ちゃんに　
ワンコ達も楽しみに待っているからね。
と伝えてください。」

すると
お母さんは　泣くのを我慢していたのかワッと泣き出し、
いろいろと話始めました。
ご主人と喧嘩になったいきさつ、
ご主人に顔を殴られたこと、
そして殴られるのは　今回が初めてではないこと、
顔を殴られて　腫れがひどいので　人と顔を合わせたくないこと、
実の母親と折り合いが悪く本当は実家には戻りたくないこと、
でもお金がないから　子供を連れてホテルで宿泊できないこと、

お母さんは　話を聞いてもらいたくて
朝早く電話をかけてきたのかもしれません。

私は、ただただ　聞くだけでした。

電話を切った後、
胸がどきどきして
そのどきどきが止まりませんでした。

お父さんもお母さんもどちらも言い分があり
喧嘩をするのは　仕方がないことだと思います。
でも　手を上げるのは　絶対にいけません。
ましてや子どもの前で　
お父さんがお母さんを殴る場面は見せたくないですね。
子供の気持ちを考えたら　胸が苦しくなりました。
お母さんの顔も痛かっただろうし、
お父さんの手も痛かっただろうし、
みんなの心が傷ついたと思います。
悲しくなりました。
ほとぼりが冷めたら
しっかりご夫婦で話し合って、
みんなが安心して楽しく暮らせるようになることを願いました。

これは　1年くらい前の話です。
結局　お母さんも子供もマンションに戻ってくることは　
ありませんでした。
数日後、お母さんや子供の荷物と思われるものが
引っ越し業者の人により運び出されていました。

家族のことは　その家族にしかわからないものです。
お母さんからは　その後、連絡はありませんが、
便りがないのが　良い便り。
以前、女の子は、おばあちゃんちに、
ワンちゃんがいると話してましたから、
もしかしたら　女の子は　
今、犬と一緒にニコニコ顔で
生活しているかもしれませんね。

女の子は　今　年長さん組。
来年は　小学生です。
女の子のランドセル姿が見たかったですね。
可愛いでしょうね。

人生いつ何が起こるのか
誰も想定できません。
誰にも変えられない現実も多いです。
だから
何かが起きたとき
倒れても　傷ついても
時間がかかっても
自分で起き上がって
前を向いて歩いていくしかないのかもしれませんね。

この先　大変なこともあると思いますが、
女の子もお母さんも　
穏やかな楽しい生活が送れますようにと
陰ながらエールを送りました。

今日のおやつ