老犬とおばさん 明日の生活を楽しむ

穏やかに静かに過ごしていきたい理想、そうもいかない現実。 お付き合い しがらみ 煩わしいこと 少しずつ手放して 快適な生活を。

赤鬼は 泣いて終わらない!

節分にちなんで 鬼の本を読んでみました。



「泣いた赤鬼」の話をご存知でしょうか?


人間と仲良くなりたい赤おに。
しかし 人間は鬼を恐れ 近寄ろうともしません。
そんな赤鬼をみて青鬼は、ある提案をしました。


「人間の前でぼくが暴れるから、君は、ぼくをやっつけて」と。
2人は人間の前で芝居を打ち、
結果、
赤鬼は 人間の信頼を得て 人間と仲良くなりました。
しかし 青鬼は 赤鬼の幸せを願い 姿を消してしまうのです。
それを知った赤鬼は いなくなった青鬼の家の前で号泣するのでした。



ここで描かれているのは青鬼の自己犠牲の愛。
素晴らしく切ない友情物語。
というテーマが描かれているという感想が多いようですが、
疑問に思います。


青鬼の提案を容易に受けた赤鬼の思慮の浅さ、
そして 赤鬼に後悔と耐え難い負担を与えた青鬼の罪。
そんなものを強く感じます。


しかし、この結末は、可哀想です!
それで勝手に続きを考えてみました。




青鬼が去り 数年が経ちました。
そして 赤鬼に青鬼の消息が耳に入ります。
赤鬼は 青鬼を探す旅にでかけます。
そして とうとう青鬼の姿を見るのです。
青鬼は 畑を耕し そばに
人間の女性がその手伝いをしていました。
あぜ道では 2人の男の子が キャッキャッ言いながら走っています。
よく見るとそのひとりの子供の頭には 小さな角が生えています。


「おとうさん おなかがすいたよう。」
「ごはんたべたいよう。」


「そうだね。おうちでご飯にしようね。
母さん、 子どもは、僕が連れて行くから
母さんは 先に帰って準備をお願いしますね。」


「はい、はい。
それでは お父さん、子どもたちをお願いしますね。」


青鬼は あぜ道の端の小川で子供たちの手を洗い終わると、
ひょいっと両手で2人の子供をわきに抱え、
「今日のご飯は なんだろうね。」
と子供に話しかけながら 歩いていきました。


その様子を見ていた赤鬼は 足がすくみ、
声をかけることも出来なくなりました。
涙がつぅっと流れそうになりましたが、
その涙を 腕でぬぐい
青鬼に背を向け もと来た道を帰っていきました。



それから また数年が経ちました。
赤鬼も人間の女性と恋をし 可愛い女の子が生まれました。
赤鬼は 家族を連れて 今から青鬼に会いに行きます。



人の不幸の上に自分の幸せを作らない
他人の幸せの中にこそ自分の幸せもあるのだ

(ロシアの作家トルストイ)



今日のお昼
世間が 恵方巻 恵方巻と
言っているので その波に乗り、
太巻きハーフを3本いただきました。


今日のワンコ


曇り空ですが
洗濯物を干しました。
風があるので なんとか乾きそうです。


今日もいい日になりそうです💛

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