青少年向けの内容ですが、
大人にも参考になることが多い本だと思います。

「世間」の反対語は　「社会」です。
世間は、現在または、将来、関係のある人達のこと。
クラスメイト、地域のサークルの人、親しい近所の人達。

社会は、現在または将来、なんの関係もない人達のこと。
道ですれ違った人、電車で隣に座っている人、隣町の学校の生徒。

日本は　この　世間と社会の2つの世界によって成り立っているのです。

日本は　農耕社会で　一人一人が際立つより集団の力を尊重します。
世間は　一人一人より　まとまりを重視するのです。
日本人は　基本的に世間に生きています。
だから　自分に関係のある人をとても大切にします。
けれど関係のない「社会」に生きている人達は　無視して平気なのです。
というか関わり方が,わからないのです。

日本では、欧米の人の一神教の神様にあたるものが世間です。
世間は　神様です。
日本にいる限り　いろんなレベルで世間は　
あなたをコントロールしようとします。

また欧米では「あなたはかけがえのないあなたです」
という自尊感情を育てる教育です。
日本の教育は　「人に迷惑をかけないようにしよう」
という同調圧力に敏感になる教育です。

そんな同調圧力につぶされそうになったら
①自分を大切にする意識　自分を好きだという感情を育てること。
誰にも迷惑をかけないで本気で生きていくことはできません。
もしやろうとしたら　真剣なことは何もできなくなるのです。
迷惑ではなく　お互いさまです。
迷惑をかけたり　かけられたりしながらお互いに生きていくのです。
「人に迷惑をかけない」をめざすのではなく、
「あなたと人が幸せになる」生き方を目指すのです。

②仲間外れを恐れない。

とにかく　抑圧する世間や空気からにげて　自由になりましょう。
強すぎる世間とは話をしないで、しらない社会の人と話をすることです。
あなたの心の中にある「世間」という記憶が、
あなたを苦しめているのだと気づいてください。

近くに世間の人がいない時　社会の人と話すことで　気持ちを落ち着けたり、
元気になったりするのです。
こういう会話が、世間に生き苦しくなっているあなたの心を自由にするのです。
そして社会の人と話しながら　所属できる複数の弱い世間を探すのです。

スマホの目的は、社会とつながることです。
ネットは、世界の片隅で、必死に生きている人達を教えてくれます。
あなたが感動する存在を教えてくれます。
あなたが旅すべき町を教えてくれます。
それは、あなたをあなたの世間から自由にし、
生き苦しさから救ってくれるものなのです。

大人になっても　世間や空気から自由になれるわけではありません。
でも抑圧する世間や強すぎる空気を問題にしていけばこの国は　少しずつ変わっていく。
あなたの世間や空気との戦いを心から応援します。

といった内容でした。

犬と散歩をしていて
欧米の観光客は、目が合ったらニッコリと微笑んでくれます。
また　「かわいいね」（たぶん　そう言っていると思う）とよく声をかけてくれます。
それは自然に社会の話ができるという基本的なものが身についているのだと思います。
日本の方でも社交的で、社会の話ができる方は　いらっしゃいますが、
ほとんどが中高年で　おばさんが多いです。

いろいろな人と広く浅く楽しく話したり　お付き合いしたりすることは、　
心が穏やかで自由でいられることなのかもしれませんね。
そう考えると　ブログの関りもそのひとつかもしれません。
そこで得られる共感や多様な価値観、多角的な物の見方は　
心を豊かにしてくれます。
そのブログの存在や関わっていただける方々に感謝です。
有難いことです

今まで　世間と社会について　考えたことがなかったのですが、
いろいろと考えさせられました。
また優しい言葉で書かれていますが
自分にとっては　難しく何度も読みかえしました。
いくつになっても　知らなかったことや新たに学ぶことがあるのですね。
「世間」の反対語は　「社会」
目からうろこでした。
たまには　こういう本もいいですね。
また悩み多き思春期に読むと気持ちが楽になって、
光が見いだせるかもしれません。

おやつ

ワン散歩
開店前でスイカを店頭に並べていました。

日差しが　強くなかったので　散歩ができました。
今日もいい日になりそうです💘