老犬とおばさん 明日の生活を楽しむ

穏やかに静かに過ごしていきたい理想、そうもいかない現実。 お付き合い しがらみ 煩わしいこと 少しずつ手放して 快適な生活を。

おばちゃん あのね。「あたしってキモイ?」





家の前で犬と遊んでいたら 
いつも犬にいい子いい子をしてくれる小5の女の子が来ました。
しばらく 犬を撫でていて
私の隣にきました。
「ねえ、おばちゃん、キモイって言われたことある?」


「ないけど、そう思っている人はいるかもしれないね。」


「あのね、あたしね、この前ね。学校でね、○○君に 
『お前 キモイんだよ』って言われたんだ。
びっくりして何にも言えなかったんだけどね、近くにいた女子達がね、
○○に『お前の方がキモイんだよ』っていったらね。
『うっせーな バーカ、お前らみんなキモイんだよ』と言って○○逃げたんだ。
それでね ○○をみんなで追いかけて △ちゃんが 思い切り○○の背中ぶったんだ。
それでね。○○は 逃げてどこかに行っちゃった。 
そん時は すっきりしたんだけどね。
でもね。夜、寝る時ね 
『キモイんだよ』って言われたことがね。
すご~く気になっちゃってね、寝られないんだよね。
最近さあ、寝る時になるとね ずっと思い出すんだよね。


お母さんにそのこと言ったらね、
『そんなこと、気にしない 気にしない』 としか言わないんだ。
だからね 
『そうだよね、そんなバカなやつのこと気にしない方がいいよね』
ってお母さんには 言ったし そう思うんだけどさあ、
それにね、 お母さん 仕事でいつも疲れてるからさあ、
もう、お母さんには 聞かないんだ。
でもね、やっぱり夜になると思い出しちゃうの。
おばちゃん、こういう時 どうしたらいい?」


「おばちゃんもね、そういうことだらけだよ。
嫌なことって気にしていないと思ってても 
夜になると思い出しちゃうよね。
そういうの 辛いよね。」


「うん すごくつらいの。
っていうか 毎日 すごく嫌なの。
同じクラスだからさあ
○○君とは 毎日会うし、、
もう キモイなんて言われないけど
また言われるんじゃないかなって
本当はね、
びくびくしているんだ。
○○ が、いなくなればいいのに。」


「ちょっと待っててね」
私は 家の中に入り 1冊の絵本を取り出してきました。


絵本『ころべばいいのに』プロモーションビデオ




「おばちゃんさ 寝れない時ね、
この本に結構助けられたんだ。
もしよかったら 読んでみたら。」
と女の子に絵本を手渡しました。


女の子は 車が入っていないガレージの縁石の上に座り
絵本を読み始めました。


「あたしと おんなじだ。
すごい!
なんであたしの気持ちがわかるの。」


女の子は ゆっくりと噛みしめるように 絵本を読んでいました。
犬達は 女の子の足元で腹ばいになり 休憩モード。
女の子は 読み終わり 
「そういうことだったんだ。
なんか わかった気がする。
おばちゃん この本 貸してくれる。
夜 読みたいから。」


「うん いいよ。
返すのは いつでもいいからね。」


絵本は 家の紙袋の中で 
可愛いと思うクッキー屋さんTULIP ROSEの袋に入れて渡しました。.
それから しばらく女の子は犬を触り 家に帰っていきました。


その後 1週間もたたないうちに 女の子が本を返しに来ました。
覚えてしまうくらい よく読んだそうです。
絵本の内容をいろいろと説明してくれました。
袋の中には絵本と ありがとうのお手紙と折り紙💛


女の子が すっきりした顔をしていたので
嬉しくなりました。



憎い人 嫌いな人がいて
その対応に悩んだとき
自分にとっては、
『どうしても「許せない」人』(加藤諦三 著)
が一番適している本だと思いますが
子供には難しすぎます。




誰かに質問されても
自分でわかりやすく説明することが出来ないので、
この絵本の存在は 有難いです。
誰もが1度は嫌いな人に対して
思ったことがある
意地悪な気持ち「ころべばいいのに」
そんな黒い心の部分を
上手にコントロールして
自己解決する事を学べる絵本であり
心の処方箋でもあります。
それで読み手にエールをくれます。
「嫌いな人がいてもいいんじゃない?」
ヨシタケシンスケさんの絵本は 
子供だけではなく大人が読んでも面白いです。
本によっては むしろ大人向けの内容です。



今日のワン散歩
公園でごはんも食べました。


暑さが厳しくなる前、
朝早く 散歩に行けてよかったです。
今日も暑い1日でした。


明日もいい日になりますように💘

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