老犬とおばさん 明日の生活を楽しむ

穏やかに静かに過ごしていきたい理想、そうもいかない現実。 お付き合い しがらみ 煩わしいこと 少しずつ手放して 快適な生活を。

お節介おばさん。 みんな笑顔がいい。


先日の出来事を書きましたが、
要約力に欠け、長い文章になってしまいました。
もし よろしければ お読みください。


日曜日、
家から公園に隣接した遊歩道を抜けたところにある
コンビニに行く。
歩いていると公園から、
駄々をこねるように激しく泣いている子供の声がする。
わがまま言って泣いているのかな?
まだ遊びたいのかなあ? 
と思いながらも
コンビニへの歩みを進める。


コンビニで飴とアクエリアスを買い、
帰り道 また遊歩道を通ると、
まだ泣いている声がする。
さっきとは比べものにならないほどの
すさまじい声だ。


歩いている前方で小学校低学年子どもが
母親らしき人と取っ組み合い、
大きな声で泣き叫んでいる。
「悪くない、悪くない、
ぼく、悪くない、
あいつら、ぶっとばしてやる!」


「落ち着て 落ち着いて」
「仕返しなんて したらダメ!」
母親らしき人が なだめるように声をかけ
子どもが 動けないように体を押さえつけている。
「お母さんなんて 大嫌いだ」(母親らしき人は母親のようだ)
子どもは 母の手から逃れようと泣きながら
もがいている。


道には、(おそらく)母親の自転車が
倒れていて 買い物をしてかごに入っていたであろう
白いビニール袋から多くのものが
出て、道のあちらこちらに散らばっている。
「大丈夫ですか?」
と母親に声をかけ 
自転車を起こし
落ちているものを拾い集め、 
袋の中に入れ 自転車のかごに入れる。
ちょうどそこを通りかかった若い男性もいっしょに拾う。
若い男性は 拾い集めると
軽く会釈をして 行ってしまった。
母親は 「すみません」と軽くお辞儀をするが 
力いっぱい抵抗してくる子どもを押さえつけるのが
精いっぱいで丁寧にお礼をするどころではないという感じだ。
母親は 自分に
「友達と喧嘩して、
仕返しをしないと気が済まないようなんです。」
と言ってきた。
母親の目がsosを送っているような気がした。


公園の中では たくさんの親子や子供たちが遊んでいた。
ほとんどの人たちは、全く関係ないって感じで遊んでいる。
他人の親子の問題なので関わってはいけないと
考えているのだろうか?
それとも関わり方がわからないのだろうか?
子どもとお母さんの攻防を遠巻きに見ながら、
それをおかずに話をしていると
思われるママ集団もいる。



お節介おばさんの自分は、
母親のsosの目が心配で、
男の子に声をかけた。
「悔しいことがあったんだね、嫌なことがあったんだね。」
「悔しかったね、嫌だったよね。」
何度も 何度もそう男の子に話した。


「あいつら ぼくのことバカにした。
ぶっとばしてやる。」


「そうだね。ぶっ飛ばしたいね。
ぶっ飛ばしちゃおうよ。
ぶっ飛ばしちゃおう。
ぶっ飛ばしちゃおう。
おばちゃん いいぶっ飛ばし方知ってるよ。」
そういうと男の子は 緊張させていた体を緩めた。
そして泣き止んだ。
もう疲れ果てたのだろう。


「座って、いい作戦考えよう。」


自分は男の子と遊歩道の縁石に座る。
そしてコンビニで買ってきた飴の袋を開ける。
「どれがいい?」


男の子は 袋の中を覗き込み、
フルーツの飴を選んでいる。


母親は 
「すみません。
お父さんに迎えに来てもらうので、少しお願いします」
そう言って そばを離れスマホで父親に連絡を取っている。


男の子は、ピカチューが、
プリントされたスウェットを着ていた。
「ピカチュー 好きなの?」


「うん。」
男の子は、飴を舐めながら
大きくうなづく。


「おばさんもピカチュー大好き。
他に好きなポケモンいる?」


「ルカリオ!」


「ルカリオ、好きなんだ かっこいいもんね。
(実は自分はルカリオをよく知らない)
 おばちゃんはね。 イーブイが好き!」


「ぼくも イーブイ好き!
進化系では どれが好き?」


「(イーブイの進化系、、?
キャラクターの絵はわかるが 名前は不確かだ)
う~ん、黒いやつ! ブロッキー?」


「ちがうよ、ブラッキーだよ!」


「すごいね! よく知ってるね。」


それから ずっとポケモンの話をした。
ポケモンGOをやっていた成果がここに出た!?


お母さんも縁石に座った。
お母さんは 汗だくでため息をついていた。


しばらくして
お父さんが歩いて迎えに来た。


お父さんの姿を見ると 
男の子は、立ち上がり
喜んで手をつないだ。
お父さんは 
「ご迷惑をおかけしました。」
とお辞儀をした。
そしてお父さんはお母さんに
「しっかり見ていないとダメだろ。」
ときつい口調で言い
男の子の手を引き
家に帰っていった。


その後
お母さんが、話しかけてきた。
今日 息子と一緒に公園に来たら、
保育園で一緒だった子ども達がいた。
その子供たちと遊びたいというので
お母さんは、
自転車で買い物に行き 
また公園に戻ってきた。
すると息子は遊んでいた子供たちと
口喧嘩をしていて、
息子は、興奮し 
子ども達に石を投げだした。
お母さんがやめるように注意したら 
もっと興奮しだし
手に負えなくなってしまったようだ。


その男の子は 今、小学校1年生で
保育園までは 
その子供たちと一緒だった。
しかし小学校からは、
みんなと違う特別支援学校に入学したようだ。
いつもは 必ず母親が、 
付き添って公園で遊ばせていたが、
今日は 知っている子供たちなので 
安心して目を離してしまったと反省していた。
「最近は 落ち着いていて暴れることはなかったのに、、、」



すると 
男の子と遊んでいた子供たちが4人やって来た。
そして一人のリーダー格であろう女の子が、
母親にこう言いだした。
「○○君のお母さん、
あたしたち 悪くないよ。
だってさあ、
○○君ぜんぜんルール守んないんだもん。
ポコペンやっててさあ、
○○君、鬼なのに、ちゃんとさがさないしさあ、
カンけったらすごくおこるんだもん。
だからさあ 
○○君は、 
ポコペンやらないでっていったんだよ。
そしたら 石投げてきたんだよ。
それで こっちも 逃げたんだよ。」
母親は
「ごめんなさいね。
わかんなくて、
本当にごめんなさいね。」
と子供たちに謝り それ以外何も言わない。


自分は、その子たちに
「石を投げるのはよくないよね。
当たって 怪我したら 痛いしね。
あのさあ、
石投げられる前、
こっちに来ないでとか、言って
仲間外れにしなかった?
一人ぼっちにされたら、
悲しくなっちゃうと思うよ。」
と言うと


リーダー格の女の子が、口をとがらせて、
「なんで そう言ったらダメなの? 
だって悪いのは○○君じゃん、
ルール守らないから悪いんじゃん。
仲間外れにされたって仕方ないじゃん。


ねえ そうだよね?」
と女の子は、他の子どもの同意を得ようとする。
そして 
「向こうであそぼう!」
と言って みんな 去ってしまった。
やはり お母さんは 
子ども達に何も言わなかった。


子どもの世界は時に残酷だ。
小学校に入学し、 
学校でルールを意識した生活が始まり、
保育園時代よりもよりルール
にこだわるようになる。
そして未熟な小学1年生は、 
自分と同じ年齢ならば、 
すべて自分と同じことを理解し、
行動が出来ると考えている。
自分とは違う個性があるということに、
気がつけない。
偏った正義感みたいなものもある。
だから 昔の友達であったとしても、
違うと感じたものや違反をするものは、
非難し、排除しようとする。


いろいろな人がいること、
いろいろな価値観があること、
それらを子供たちに理解させるのは、
難しい。 
周りの大人が正しい知識と理解を持ち、
大人自らがやさしく見守っていく姿を
子供たちに見せていくことが大切な気がする。


自分も出会ったばかりの人なので、
詳細はわからない。
でも、お母さんが、
肩身の狭い思いをする必要はないと感じた。


お母さんは 脚で自転車のスタンドを外した。
自分は、お母さんに声をかけた。
「お子さん すごくかわいい子ですね。
ポケモンのことたくさん知っていて
話していて楽しかったですよ。」


「勉強は ぜんぜんダメで覚えられないのですが、
ポケモンは 好きで たくさん知ってるんですよ。」
それから お母さんは、 
息子が他人に
迷惑をかけることや
世話がかかることもあるけれど、
本当はすごく優しくていい子であることを、
たくさん教えてくれた。



「本当にいい子なんですね。
みんなそれぞれ違うのに、
わかってもらうのって
本当に大変ですよね。
お母さんもご苦労なこと、
たくさんあると思いますが、
お体に気をつけてくださいね。」


そう言うとお母さんの目がウルウルしてきたので、
それではと その場を後にした。
お母さんは、深くお辞儀をした。


またいらぬことを話してしまったかな。


その後 1週間くらいして
散歩中、 
特別支援学校のスクールバスから
降りてくる男の子を見た。
お母さんが、 
降りてくる男の子を待っていて、
2人で手をつないで 歩いていた。
そして男の子は、 
遠くの人にも聞こえるほどの大きな声で、 
その日の給食のことを話していた。
笑い声も聞こえてきた。


こちらから 2人に声はかけなかった。
でも2人の後ろ姿がすごく楽しそうで嬉しくなった。


これから先 嫌なことや辛いこともあるだろう。
でも楽しいことや嬉しいことの方が
いっぱいある毎日であるように、
誰もが仲良く笑って生活できるようにと願った。



今日のワンコ



早く伸びる芽
ゆっくり伸びる芽
みんな 大切
みんな いい




朝 曇り空で寒かったのですが、
時々、お日様が顔を出してきます。
静かで気持ちのいい日です。
家でまったりできそうです。


今日もいい日になりそうです💛






いつもお節介なおばさんです。

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