老犬とおばさん 明日の生活を楽しむ

穏やかに静かに過ごしていきたい理想、そうもいかない現実。 お付き合い しがらみ 煩わしいこと 少しずつ手放して 快適な生活を。

これって 老害?①きれる


犬のカートを押し アーケードを歩いていました。
このアーケードの両側には 店が立ち並び
一車線以上の道幅があります。
すると 急に ドンと背中を押され 少しよろけました。
「邪魔だ どけ!」
と怒鳴り、70代後半くらいの男性が足早に
通り過ぎていきました。
反射的に
「すみません。」
と言いましたが、
その時 何が起きたのかよくわかりませんでした。
カートは、通路のわきを歩いていましたし、
人はたくさん歩いていましたが、
男性が通るスペースは十分にありました。


その時 老害という言葉が 頭をよぎりました。
スーパーで怒鳴ってクレームを店員さんに
熱弁されている高齢者をたまに見かけます。
それと同じ類の老害でしょうか?



そこで その見ず知らずの男性の生活を
勝手に妄想してみました。
男性は 既に会社を退職し 
今は 妻と2人で暮らしています。
子ども2人は、独立し 近くに住んでいます。
今日 食後 いつも飲むコーヒーが切れていて、
奥さんと喧嘩をしました。
奥さんから 
「コーヒーぐらい自分で管理してくださいよ。
ずっと 家にいるんだから。」
と言われ 
男性は
「自分で買ってくれば いいんだろう。」
と不機嫌になり 家を出ました。
アーケードには たくさんの人が歩いていて
自分の望む速度で進むことが出来ません。
すると 目の前にとろとろとカートを
押している人がいて、
いらだちが増し 
「邪魔だ どけ!」
とカートの人の背を押したのです。
『蹴りたい背中』(綿矢 りさ )という
小説がありましたが、
まさに『突飛ばしたい背中』
だったのでしょう。


男性は、いつも飲むコーヒーが飲めず、
出かけたので 
苛立ちも最大値に達していました。
また この男性は 普段から、
家族から疎まれ、趣味も心を許せる友達もなく、 
イライラを辺り構わず発散させることだけが、
心を安定させる方法だったのです。
幸少ない可愛そうな人なのです。


そんな妄想をしていたら、
男性の言動は、
仕方がないかな、
そうなりますよね、
と妙に納得し、
怒りの気持ちはなくなりました。
そして またカートでの散歩を楽しみました。
犬に何もなくて良かったです。


最近老害という言葉が
よく聞かれるようになりました。
小説のタイトルにもなりましたね。


そもそも老害というのは、企業や政党などで、
中心人物が高齢化しても実権を握りつづけ、
若返りが行われていない状態のことを
意味する言葉だったようですが、
今は 
「自己中心的な行動で周囲に迷惑をかけたり、
不愉快な気持ちにさせたりする老人」
といった意味で用いられる事が多いようです。
しかし年齢にかかわらず 
人に迷惑をかける人は多くいます。
だから高齢者の気になる行動すべてを
老害として揶揄することは良くないと思います。


ただ 自分も老いていく身、
不愉快な気持ちにさせる老人にならないように
気をつけたいと思います。





今日のおやつ
お土産で頂きました。



今日のワンコ


「もう、おうちに はいるよー」



暖かくて 気持ちがいいです。
今日もいい日になりそうです💛

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